DR+20

サイト10th記念絵 メイキング


自身の防備録も兼ねて、制作過程を公開します!

最後には大まかなタイムラプス動画も載せておりますので、よければちょっとだけお付き合いください。

環境: 旧世代iPad Pro + procreate

① 構図を切る

2作品のキャラを集め、初めて全員一緒に描くことにしました。「作品を左右で割る」「全方位、外側に向かってポーズを取る」「主人公&ヒロイン達を画面中央に固める」ということで、キャラの位置決めしてから順番にシルエットを取ります。

ラフで目線、肩、胸下、腰などに横線を入れると体の動きがわかりやすいと聞いて実践。

全員のシルエット大方描き終えました。

最初は眼鏡……ディオルさんでも目立たせようかと考えていたのですが、構図的に中央がぽっかりあいてしまいかねないと思い、急遽女神様を配置。この時点で、なるべく左右対称に調節しています。

② ラフを描く・色分けする

構図のシルエットをなぞって、ラフにしていきます。

いつも最初は顔周りだけ完成に近めの形式で描くようにして、体はアタリをとっています。(後で楽だから)

最前列三人の作画コストが高すぎて泣いた。誰!こんなポーズにしたのは!私!

この段階で色分けもやっちゃう。

レイヤーを小分けにしたり、マスクを付けたり、クリッピングレイヤー作ったりして、塗る下地をアタリに対してつけていきます。

ここでほぼ完成形のシルエットに拡張しておくのを個人的に大切にしています(シルエットの上から服の線画を描くため)。

③ 線画を描く・色分けする

塗りレイヤーグループの表示・非表示を繰り返しながら、色分けと線画を同時進行して行きます。

1年くらい前までは、ラフ!線画!色塗り! と工程をパッキリ分けていた私でしたが、それをやると「後から構図に何かを足したり引いたり、物を動かしたりするのが難しくなり、結果的に全然思ったような感じにならない上に時間も倍かかる」という謎現象に陥る為、今はこのスタイルに落ち着いています。

名前あるのかな、あの現象。

このへんの段階で動かせる違和感は動かしまくって直しておくと後で仕上がりが良くなります。当社比…!

④ 色塗り前編(背景・模様・1影)

余談はさておき。塗っていきます。

更に色を分けて模様を描きながら、乗算モードで影をつけていく作業。影色は朱色〜薄青です。

水彩系のブラシを使って、背景の空とキャラの接地面を手描きしてます。

茜色→青色が逆転した空色にして、ファンタジックな絵面にしてみたかった。

こっそり最前列のルナンとメアリも手直し。

⑤ 色塗り後編(1影・2影・光)

ひたすら影つけをします。

結構暗い色の服を着たキャラが多いので、適度に肌色や水色を透かして沈まないようにしてみます。

反対に、影になるだろう部分は焼き込みリニアなどで補強して2影にします。

スクリーンと加算で光を描きながら、属性技のエフェクトを描きました。一気に派手に! 基本は塗りブラシで描いて、局所的に特殊ブラシを使っています。

⑥ 微調整(レイヤー加工・描き足し)

微調整前後! +加筆版!

まず、途中から少しずつ入れてた加工効果がありますので、効果OFFと効果ONを並べてみました。

・複製→全統合して色収差→透明度下げる

・オーバーレイ等で色の調整

・髪の毛束や光/影の追加

などをしていって、完成🎉

出来れば完成後、何日か寝かせながら調整するほうがよい(実はさらに後日デザイン間違いに気付き、修正しました。なぜ気づかない…??)(自戒です…)

ついでにちょっと加筆して明るい感じに(?)なった気がするので上に差分としておいておきます。

 

最後に、タイムラプスn倍速でお送りします。

元はすんごく長かったです。笑

願わくば、これを見てくださった人が筆をとって、どこかで素敵な絵を見せてくださいますように!!

ありがとうございました! 🥰🙌